一般家庭に日常の生活に入り込みすぎている薬剤・・
近頃はネットで情報を得て簡単に購入できますので本来は業者が使用するものまで一般の方が入手できてしまいます。
その反面、危うさもあります。
メーカーの謳い文句、ネットの情報だけが知識となります。裏付けが無いのです。盲信はいけません。
<基本中の基本> 医薬品でないものは人体に直接触れる手洗いや清拭には不向きだということです。慎重でなければなりません。
薬剤の試験は有機阻害物質のないin vitro試験での確認でしか有りませんので実空間での効果は相当減弱されるはずです。最近、流行りの次亜塩素酸水ですがまだまだ問題があります。金属への腐食作用、塩素ガス発生には特に注意が必要です!
弊社の実地試験では多くの市販されている次亜塩素酸水は、不安定さと基本的製造法の問題でトリプルAの信頼度ではありません。弊社では作業前に有効塩素濃度計とpH紙を使って次亜塩素酸水が厚労省の食添としての基準を満たしているか、次亜塩素酸水として基準を満たしているかの確認を行って参りました。その結果のことです。
10年ほど前になりますが販売店から勧められた次亜塩素酸水200ppmを噴霧し、そのまま乾燥した後を見ると白い粉を吹いている場合がありました。塩です。そのまま放置するなら塩害です。もし使用するなら最終工程に水洗浄・水拭き作業が必須となり料金が上乗せとなってしまいます。
謳い文句だけは素晴らしい次亜塩素酸水ですが・・何かが違うと感じておりました。根本が違うのではないかと・・
この塩分で白くなるようなものが食添なのか・・何か間違ってはいないだろうか・・疑問だらけでした。
私たちは次亜塩素酸水とは何かを調査し、現在、完全な次亜塩素酸水を製造、使用するに至りました。下記PDFを御覧下さい。
次亜塩素酸水と称して販売されているものの多くは厚労省が認定する次亜塩素酸水ではない!○ 私たちの失敗 次亜塩素酸水 使い方に注意! ○ 私たちの失敗 次亜塩素酸水 紛い物に注意!
○ 厚労省 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料 ○ 食品安全委員会 添加物専門調査会 添加物評価書 次亜塩素酸水
効果について消毒前後の一般生菌数、大腸菌群数を培養検査によって把握している弊社では、次亜塩素酸水の効果を理解しています。製造方法と使い方が正しければかなり優れたものであります。
さて、COVID-19に対してですが新しいウィルスであり消毒剤に対するデータがまだありません。SARS、MERS、この度のCOVID-19は病原性が強いので規制が厳しく一般の機関では扱うことも検証することもできません。
しかし、インフルと同様にエンベロープを有する構造ですのでインフルに実績のある電解水(次亜塩素酸水)は効果があると推測できます。
あくまで推測の域です。アルコール消毒剤、他のものも同じです。推測の域でしかないのです。そのような慎重さが危機管理と考えています。
ほどなくして新型コロナウィルスに対する有効性が確認されました。信頼できる発表が幾つかありましたので報告致します。以下。
「新型コロナウィルスに対する次亜塩素酸水の効果」
○ (株)あかりみらい プレスリリース 北大研究グループが第二弾発表 「次亜塩素酸水」のウイルス不活化」(外部リンク)
玉城先生は北海道大学名誉教授でありWHO世界保健機関ジュネーブ本部にも在籍されていた高名な研究者です。
○ 帯広畜産大学 新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明(外部リンク)
○ 米国環境保護庁(EPA) 新型コロナウイルスに対する消毒推奨剤に次亜塩素酸(hypocholorous acid)(外部リンク 英語)
○ 岡山大学医学部 次亜塩素酸水吸入による血液一般及び生化学値に及ぼす影響、安全性の確認(外部リンク)
独立行政法人 国民生活センター オゾン発生器調査1(外部リンク)
独立行政法人 国民生活センター オゾン発生器調査2(外部リンク)
日本獣医師会 オゾン脱臭に伴う危険性について(外部リンク)
※ 弊社ではオゾンを使った現場のやり直し消毒、消臭の依頼についてはお断りする場合があります。
私達が行う消毒剤と方法です。
私たちが使う消毒薬は、「中等度、低度」に分類されるものです。医療現場ではありませんので「高度」に分類されるものは使いません。
「中等度」には次亜塩素酸ナトリウム、消毒用エタノール、クレゾール石鹸などがあります。
「低度」には、四級アンモニウム塩、両性界面活性剤など。
医療現場で使われる「高度」品のグルタラール、フタラールなどは、殺菌範囲も広いのですが危険性、環境上の問題から医療器具の消毒以外では使えるものではありません。
「中等度」品は芽胞菌、真菌にはあまり効果が無いなどの問題もあります。「低度」品は結核菌、芽胞菌には効果がありません。
前頁に記した有機物による消毒剤の減弱について
殺菌力が減弱されやすい消毒剤としては次亜塩素酸ナトリウム,ヨードチンキ,ベンザルコニウム塩化物,オキシドールなどがあります。
減弱されにくいものとしてはグルタラール,過酢酸,フタラール,フェノール,クレゾール石ケン液があります。
繊維に触れると影響を受けるもの:ベンザルコニウム塩化物,ベンゼトニウム塩化物,アクリノール水和物など。
石鹸により影響を受けるもの:ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩など。
pHにより影響を受けるもの:次亜塩素酸ナトリウムは、中性~弱アルカリ性ですが酸性で殺菌力強く、アルカリ性で殺菌力減弱。
pHにより影響を受けるもの:ベンザルコニウム塩化物は、中性~弱アルカリ性ですがアルカリ性で殺菌力強く、酸性で殺菌力減弱。
前頁にも過信による薬剤の万能主義は危険だと申しました。
必要なことは長短、特性を知り状況に合わせた使い分けだということです。
知識無くして現場での的確な状況判断をすることはできません。
微粒子噴霧器です。
Kクリーンによる洗浄を行うための電動ポンプです。
殺菌灯。濡らすことができないもの。薬剤を嫌う場合に使用します。
殺菌灯による仏壇の消毒。金箔のはってある部分は濡らすことも手で触ることもままなりません。
創業の20年前から二次感染を防ぐための消毒方法を提唱し実践して参りました。前へ 清掃・洗浄 < 消毒剤・使用法 >次へ 臭気
化学物質を扱う私たちは、SDS(安全データシート)の確認を行い化学物質の危険、有害性を把握し作業を行います。重度集団感染現場に対応致すると言いながら薬害を引き起こしては意味が有りません。それが弊社の考え方です。
電解水pH、ppm試験、金属腐食テスト
現在、弊社で多く使用する消毒剤は、自社製造(電解槽による生成)品、厚労省認可の食品添加物、殺菌料、電解水です。
厚労省の指定殺菌範囲(有効塩素濃度ppm、pH)の合格品であることが弊社基準です。塩素の低濃度化と高い殺菌効果を実現致しました。さらに定期的に pH、ppm試験、金属腐食性テスト を行っております。 従来の塩素系消毒剤と比較すると格段に金属腐食性、漂白性、塩素臭が軽減されております。pHは塩素ガス発生を防ぐ安全範囲です。有効塩素濃度、pH合格品のみ使用致しております。
新型コロナの発生依頼、特に精密機器の多い金融業界からの問い合わせ、依頼も多数頂戴するようになりました。
この消毒剤と専用機器があってはじめて二次感染を防ぐ消毒が実現できると考えています。あくまで弊社の使用が目的ですので非売品です。