定期消毒の必要性 - コロナ禍






定期消毒では普段から行うべきこと不要なことを区別致しております。
従来の清掃と感染対策の清掃について
一般の清掃業者は美しさを保つことを目的としており美化清掃と私たちは呼んでいます(美観清掃と呼ぶところもあります)大事な作業です。清掃の基本です。 しかし、弊社は消毒の会社であってお掃除屋さんとは違うことはメニューバー「清掃・洗浄」で述べました通りです。弊社で行う感染対策の清掃は別なものだとご理解下さい。
従来の清掃と定期消毒の清掃・洗浄について
環境表面といわれる人の手が触れるところは清掃や消毒が行き届きますが天井などは人の手で触れるような場所ではありませんので感染には全く影響を及ばさないとされています。
しかし、弊社が注目してきたのはこの部分です。ことが起きたときに拡大する要素、二次感染に繋がる原因は取り除いておくことが必要です。
感染経路、二次感染の遮断、拡大防止は塵埃感染を起こさないことが重要であり、その状態を日頃から保つことです。消毒剤の多用はお勧め致しません。定期消毒の段階ではなおさらです。理由は以下に述べる通り。
消毒剤の正しい保管・使用と消毒剤の耐性について
消毒剤というものは本来、広範囲の消毒には不向きで部分的な使用に限られます。 消毒剤の使いすぎは、微生物どころか人間すら住めない環境にしかねません。 代表的消毒剤エタノール、次亜塩素酸ナトリウムの安全データシートは消毒剤・消毒法を御覧下さい。
保管と使用法
- 消毒剤の効果を最大限引き出すためには、化学反応を円滑に進めることが必要
- 有機物,界面活性剤、消毒薬同士の混合は行わない
- 血液などの付着は洗浄除去してから消毒でなければ効果が減弱される(医療機関は注意!)
- 殺菌力発揮のために諸条件を満たす
- 正確なpH、濃度、接触時間、温度(20℃以上が望ましい)などの管理をして使用する。
- 消毒薬の特性に応じ適切な保存、間隔で使用
- 保存容器、噴霧器内で微生物が繁殖しないよう交換時には容器も清潔にし注ぎ足しの保管は禁止とする。
※特に最後の継ぎ足し禁止はスーパーでも学校でも病院ですらできていません。周知させずに雑用として命じているだけだからです。人は意味するところを理解してからでなければただの習慣になります。
さらに消毒剤の対物、物に対しての使用をなるべく控える理由とは・・以下です。
消毒薬耐性について
ネットからの引用、東京医療保険大学から 消毒薬耐性菌とは?(外部リンク)
※東京薬科大学 薬学部 病原微生物学教室 野口雅久 様
消毒薬耐性菌は医学上認知されていませんが自然抵抗菌の芽胞菌、抗酸性菌を別にして消毒薬抵抗菌の存在は確認されているようです。
やはり手指消毒を除く対物処置としての消毒剤の多用は不可と考えるべきですね。
注ぎ足しの規定濃度を満たしていないアルコール消毒液の使用は危険だということを再確認致しました。多くの人はコロナで慣れすぎているようです。危機感の麻痺は危うい限りです。
老人福祉施設などでは緑膿菌に注意する必要があります。消毒に対し高い抵抗性を示します。石鹸、消毒液の中に潜む場合すらあります。
医療現場では、抗生物質の効かないMRSAという薬剤耐性菌が問題となっています。参考まで。
耐熱性菌の存在
熱処理も中途半端だと残存した菌は増殖をはじめます。耐熱性菌が増殖することになりその中から病原性を持つものが出てくると厄介なことになります。
弊社の定期消毒について
定期消毒作業の段階では消毒剤を使う部分と使わなくて良い部分を区別し極力消毒剤の使用量を少なく対処致します。また、使用の際には濃度、pHなどの確認と正しい使用方法で耐性化と薬害を防ぎ作業を致します。
普段は、有機物分解、油脂分解剤のKクリーン洗浄剤の使用で汚染物質の除去、微生物増加を低減させます。 さらに弊社には塵埃感染を防ぐ技術があり定期消毒作業の一環として行います。
検査器による「見える化」がで確実に洗浄・消毒を行います。
室内などの気流、二酸化炭素の測定結果から送風機の設置、フィルターの設置など感染対策の様々な提案をさせて頂いております。
パンデミックにあっては、集団生活、多くの人が集まる場所は要注意です。弊社の経験上、老人福祉施設、関連施設は特にご注意下さい!
小さな感染要因の有る大きな集団よりもかなり危険な大きな感染要因を持つ少人数の集団のほうが安全なのが人の世です。慣れほど怖いものは無いようです。
パンデミックの終息宣言がされるまでは定期消毒をおすすめ致します。
定期消毒の作業料金はこちらから 料金
弊社の技術・強み・知見
column 定期消毒
弊社は20年に渡り結核の集団感染、ノロウィルスによる感染性胃腸炎の集団感染、インフルエンザの集団感染現場の消毒を行って参りました(全国対応)
メニューバー「清掃」に記したノロウィルスの再興を教訓とし、二次感染を起こさない技術を地道に築いてきました。
2020年からは新型コロナの感染現場をかなりの件数、原状回復させて頂きました。 また、定期消毒の依頼に応じ、各種企業、団体様の契約をさせて頂いております。
店舗数の多い事業、工場、物流センター、高速道路関連、鉄道関連、ショッピングモールなどの大きな施設はこの定期消毒、感染症予防清掃(清掃・洗浄・消毒)でより安全な環境を保って下さい。
公衆衛生の提唱者
医師のゼンメルワイス(1818-1865 ハンガリー)によって手洗いによる感染予防の概念が形成されました。
最も簡単な感染経路の遮断方法は石鹸、流水による手洗いとアルコール消毒です。
医療関係者の念入りな手洗いは一般の方には馴染みがありませんが少しばかり丁寧にを心がけ洗いたいものです。
疫学の創始者
産業革命後の英国は都市部の急激な人口増から社会インフラが追いつかず衛生状態が悪化していた。
英国人医師ジョン・スノウ(1813-1858)はロンドンで発生したコレラの感染経路(井戸、水)を突き止め終息に貢献しました。
ロベルト・コッホがコレラ菌を発見する30年前のことです。 さらに、ジョン・スノウ医師は麻酔法の確立にも貢献しました。
統計学の母
露とトルコの間で戦われたクリミア戦争の渦中、英国から戦地の病院に赴き衛生状態が劣悪であることを目の当たりにし、それを改善。帰国した彼女は後に統計学、数学を駆使してデータの可視化(円グラフ)を行い、戦死者の分析から戦病死の方が多いことを世間に納得させた。後に衛生改善の予算を獲得し院内死亡率を低下させることに貢献。この算数に強い人は誰かと言えばフローレンス・ナイチンゲールです。この秀でた分析能力が称賛されているのです。
弊社の技術・強み・知見
column 新型コロナの死者数について
死亡率とは、コロナ死者数÷国の人口=国民の何%かを表します。
致死率とは、死者数÷感染者数=感染者の何%かを表します。